あの日を思い出して。

諦めの悪い方です。ゆっくりやっていこう

古い楽譜

いつだったかギターの好きな人と練習しているとき

弾き語り本なんてまだ持ってなかったころ

その人は「練習中なんだ。良かったらコピーする?」って見せてくれたんだ。

真新しい本の中には、あるアーティストの古くからある人気曲や

当時の最新のアルバムまで網羅している内容で、ギターを始めたばかりの私は

目をキラキラさせながら眺めてた。

どの曲も基本は押さえられそうだけど、ちょっと一筋縄ではいかない感じ。

でもそれが「もっと上達したいなぁ」って刺激されて、曲をピックアップして

コピーしてもらうには正直量が多かった気がする。

でもその人は嫌な顔一つせず、むしろニコニコしてコピーしてくれた。

私に持ってきてくれた時、嬉しくてその楽譜を抱きしめたのを思い出す。

 

ある日、私はその楽譜の裏に昔から好きな別のアーティストの耳コピで覚えた

コードを書いた。たまたま練習してて、思いついて、書く紙が目の前にあったから

というだけの落書きに近いもの。

「覚えてる限りのコードで書いてみたんだ~」って見てもらいながら

目の前で弾いて見せて、得意そうに笑っていたら、その人は「これコピーしていい?」

って言ってくれて。もちろん快諾したよ。

それからもその人とギターの練習を重ねていって、お互いの夢を語ったりして

人生相談したり、音楽について語ったり、座る距離が近くなったりして

どんな日の出来事も、拾い上げたらキラキラした音や輝きがある。

 

 

当時使っていたギターは今は手放したけど、新たに迎えたギターのケースの中には

未だ堂々と鎮座している。でも、なかなか触ることができないでいる。

思い出したての記憶には、ちょっと刺激が強いのかな。

弦を新しく張るとこまでは出来たんだけどさ。でも、ゆっくりやっていこうか。

捨てたり燃えたりしない限りは、ずっと存在してるから。

 

今でも残ってる君の足跡を、途中記憶を無くしても「大切なもの」として認識してて

ずっとそばにあって。思い出せなくても愛しんで読み返してたよ。

ハハハハ。なんか胸がいっぱい^^;