あの日を思い出して。

諦めの悪い方です。ゆっくりやっていこう

白い国(1)

私は7階の窓から遠くを見る。

目を凝らしてこの白い国を見ようとしてる。

故郷であり、新天地であり、きっともう戻らない場所。

 

荷物を解き狭いながらも整頓できた。今日からここが私の住処。

諸々のオリエンテーションが終わり、大きな浴室で一日の疲れを流す。

これからここでの生活が始まる。誰に言うでもなく思考をめぐらして髪を乾かす。

「明日からさっそく授業かぁ」

枕元に寝そべるころには、新しい学校の風景を空想しながら眠りについた。

 

星見ツヅミ18歳、まだ桜の咲かない季節のことから始まるお話。