2018-01-03 次はこれ 詩 「白木蓮」 触れたことの無い木 春に白く肉厚の花びらを開かせて私に甘い香りを運ぶ 初めて見たのは病床のころ どうにかしてあなたの名前を知りただ眺めていた 暖かくなってきて どんな香りがするのだろうと窓を開けたのが始まり 小さな格子の外はまだ雪が残り 野良猫だけがあなたに触れる 私は春を待つようになった 外に出られるようになって 白木蓮の花に気づいた蛇は言う 「君は変わっているね」 そして 太陽を運んできた。