あの日を思い出して。

諦めの悪い方です。ゆっくりやっていこう

次はこれ

「白木蓮」

触れたことの無い木

春に白く肉厚の花びらを開かせて私に甘い香りを運ぶ

 

初めて見たのは病床のころ

どうにかしてあなたの名前を知りただ眺めていた

暖かくなってきて どんな香りがするのだろうと窓を開けたのが始まり

 

小さな格子の外はまだ雪が残り 野良猫だけがあなたに触れる

私は春を待つようになった

外に出られるようになって 白木蓮の花に気づいた蛇は言う

「君は変わっているね」

 

そして 太陽を運んできた。