あの日を思い出して。

諦めの悪い方です。ゆっくりやっていこう

豆乳と乙女心

「ね、アルマちゃん。胸を大きくするのにはどうしたらいいの?」

ある昼休みに聞かれたこと。自慢じゃないが、そこそこあるらしい。

じゃぁ、と始めて…得ていた情報と体験談をそえて披露する。

 

まず、最初は下着屋の店員さんにフィッティングしてもらうこと

正しいブラの付け方を覚えること、お直しをこまめにすること

お風呂とかの時にまぁるくなるようにマッサージすること

豆乳飲んだり、パットは入れないことエトセトラ

 

「ありがとう^^試してみるね」

彼女は笑顔で去って行ったから、ちょっとうれしい気分になっていた。

数か月後、彼女はニコニコ笑顔でこっそり打ち明けてくれた。

どうやら彼が喜んでくれたらしい。それはよかった。

高校生の日常会話はカラダの話かマンガの話か部活やSEXの話くらい

くだらないとは思いつつ誰かのように毒を吐き話を合わせ生活している中

私はどんな姿でいたいんだろうと疑問を持つ

 

「女で生まれたからには女を楽しまなきゃ」

この体で生まれたんですもの。そう言い聞かせてスカートを履いたりしても

スカートは合わなかった。好きじゃないってか居心地悪かった。

襟首を引っ張って下を向くと谷間が見える。あまりに見慣れた景色で驚きはしないが

これがあることで何が楽しいかよくは分からなかったな。

それより身長がほしかったし、低い声がほしかった。

 

だけど、ただただ余計な輩が無駄に近づいてきて面倒くさいので

もう何もかもが面倒くさかったので、外見てものを捨ててみた。

冗談じゃなく簡単に太っていく。面白いほど短期間で。

そうなってみないと分からなかった景色ってものはあるが

これは体験しなくてもいいことだったかもしれない。

そういうタイミングで、いい人に出会ったりする。

「何でこういう巡り合わせなんだか」

美肌とホルモンバランスがうんたらかんたらで今日も新しい味の豆乳を飲む。

「何でこういう巡り合わせなんだか」

ため息をつく乙女と言いたい妙齢の女。